自閉っ子の子育てのしんどさ

仮に。
もし仮にKしか子どもがいなければ、自分たちは「子育て楽勝じゃん」と思っていたと思う。
旅行や趣味を満喫し、家事・掃除ももっと完璧にしていただろう。
家計簿をきちっとつけ、預貯金も今よりずっと多かっただろう。
余裕のある「貴族の子育て」。
それはもしかしたら、理想的などんぐらーの姿だったかもしれない。

Mが生まれて、テーブルには猫よけの針山(庭などに置くもの)。
ドアには鍵をかけるための50円玉…を梱包用ビニールひもで吊るしている。
キッチンにはフェンス…だけでは足りず、つっぱり棒も設置してダブル防御。
そして戸棚や窓にはストッパー。

面倒…というだけでなく、効率的な家事ができない。
それに、ちょっと危険。
見た目も悪い。なんて家だ!
正直、悲しくなる。
が、そんな安全確保アイテムよりもっと悲しくなることが3つほどある。

ランキング形式で発表します。

3.能力がずばぬけて低い。

同い年の子が100人いれば、100番目。
障害児同士に限定しても一番赤ちゃん。
文字も、数も、コミュニケーションも、運動も、食事も、トイレトレーニングも、全部苦手。
得手不得手のうち、得手がない。
成長曲線的に救いがない…
でも、これでまだ3位。
だって、どんなに不出来でも人様に迷惑かけているわけじゃないからね。

2.奇声・奇行に走る。

これは…かなり冷や汗。
「合理的配慮違反は不法行為」という時代と逆行するかのように忙しさ・余裕のなさは不寛容の温床になっている。
先日読んだ記事にも

「現在は限られた時間の中で多くの情報をいかに処理できるかが重要となっていて、個人の違いにいちいち対応できるだけの余裕が社会全体でなくなっており、発達障害の人たちに対する風当たりも強くなってきています。」

とあった。
でも。
でも、変な話。
人がどう思おうとあんまり気にならない。
こっちの「迷惑かけて悪いな」という思いと向こうの「からかい・冷やかし・見下し・哀れみ」でチャラかな、と。
相殺。
できるだけのことはするので、多少大目に見てください。
傷つける行為だけは問答無用で悪だけれども。
(だから挑発しないで。先生独占しても怒らないで…)

1.意思疎通ができない。

これだ。
これが1位。

世の子育てに悩む方々を「貴族の子育て」に見える瞬間。
こっちの言葉はMに伝わらないし、Mの言いたいことが分かってあげられない。
これは一番へこむ。
虚しくなる。
みじめになる。

「Mちゃん、おいで」と言っても無視されるつらさ。
「イヤだね」と反抗的に言い返される方が100倍マシ。
逆に必死で何かを伝えようとするMに何もしてやれない、分かってやれないつらさ。
そこに追い打ちをかける
「意思疎通もできないのに、親の思いだけで『特別支援学級』への進級を望まないでください」
の言葉。

ハァ。

ある人が言いました。
「障害児の子育ては健常児の子育ての4倍大変」と。
いえいえ。
障害児にもいろいろいます。
自閉っ子は100倍大変な子もいるでしょう。

「うちの子、KとMのときの子育ての大変さ、400倍違いますよ」
まさしく雲泥の差。
でも。
Mがいたから気づけたこともいっぱいある。
小さな成長のありがたさ。
周りのやさしさ。
余裕の大切さ。
ストレスの厄介さ。

愚痴りながらも、やっていこう。
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こぎ出す自閉っ子

Mが自転車に乗れるようになりました。
最初だけ自分が頭部を固定してバランスをとりますが。

キャプチャ3

地道な練習がありました。

1.ストライダーにまたがらす(最初はポイ)
2.狭い廊下で壁によりかかりながら練習(一輪車みたく)
3.ペダルをつける。
4.頭部を固定した状態で押してあげる(原付状態)
5.頭部を固定した状態で静止する
(あなたがこぎ出さないと、動かないのよ~)
6.ペダルを押して進めてやる(腰が痛かった…)
7.たまにこぎ出す(でも、一回転せずにやめて、すぐ下りたがる。)
8.ある時、突然グルグルこぐようになる。←今ここ
9.自力で止まれるようになる。
10.自力でスタートできるようになる。

「5.6.」あたりが長かったです。
やる気との闘い。
「こげるようになりたいな。こげたら楽しいだろうな」という意識がないのですね。

Kのような定型発達児童なら、「ハンドルコントロール(バランス感覚)」がネック。
でもMの場合はバランス感覚はよくって、こぎ出すのがネック。
「なんでこんな疲れることしなきゃいけないの」って感じ。
「その方が自由に遠くまで出かけられるよ」というのを、やっと分かってくれた。
まー、時間かかるわね。

それから、忙しくても外遊びをがんばってます。
特に雨の日。

普通なら「今日は雨で外遊びできない」とガッカリするところ。
ところがMの場合はむしろ、雨の時の方がよく歩く。
なぜなら…

長靴で水たまりに入るのが大好きだから。

K3330260.jpg

Kもいっしょの写真。
最近Kもやっと優しくなってきた。
Mの成長を感じているのと、M自身が周りの人に興味を持ち出したのが大きいと思う。
MがKを大好きな気持ちが伝わるんだろうね。

とはいえ、Kの小学校生活も、Mの幼稚園生活も実は前途多難。
焦らずジックリやっていくしかないですね。

どんぐり環境設定難易度ランキング

(選外)数や文字を教えない。
10.習い事はお小遣いから1つだけ。
9.ショッピングモールに行かない。
8.言動をゆっくりにする(対子ども)
7.毎日外遊びする。
6.怒らず(条件反射→手本→説得)
5.褒めず(助かったぁ~。ありがと~)
4.テレビは週2時間(ゲームスマホは制限)
3.宿題せず(コピー学習自体を省エネ)
2.お茶・水以外は飲まず。砂糖を摂らず。
1.テレビを捨てる。

個人的にはこの順番かな。
連れ合いとの兼ね合いがあるので、守れてませんが。
なんとか7までですね。

FBで紹介されていたページが面白かったのでレビュー。
特に「しつけ狂時代」というページ。

厳格主義(礼儀を重んじる子育て)
学歴主義(勉強を重んじる子育て)
童心主義(子どもの自然な育ちを重んじる子育て)

という言葉に納得。
かつての子どもは走ろうが騒ごうが、仕事や安全を阻害さえしなければ許された。
また、考え方の異なる大人たちが「最低限のしつけ」でまとまっていた(これ重要)。

だが。
自然は減り、公共性が叫ばれ、ゲーム・ネットが流行した。
先鋭化した各陣営がこちら。

厳格主義 → 横暴な管理主義
学歴主義 → 人格軽視の偏差値主義
童心主義 → 甘やかしの放任主義

こりゃだめだわ。分かり合えるはずもない。
ただ、各陣営には強硬派もいれば穏健派もいるだろう。
穏健派同士で連帯を図りながら、先鋭化しすぎてないか自己批判を重ねるしかないだろう。

どんぐり倶楽部は童心主義だろうけど、放任じゃない。
「反射→お手本→説得」というプロセスで、しつけはする。
でも、学歴主義じゃないけど学力はつく。
厳格主義じゃないけど人間的な判断力に重きを置く。
うん、やっぱりどんぐりがいいんじゃないかな。

もう一つ、指摘があった。
教育が「全人主義(アイム ア パーフェクトヒューマン)」にこだわっているという話。
なるほど。
「オマエはいいとこ行ってるけどここがダメだな」って目で見たらそうなるだろう。
「オマエ、アカンとこもあるけどいいとこあるな」って目で見なきゃね。

ただ、「こういうのもやってみ」って多様なものに挑戦させるのは大事。
「できなければならない」じゃなく「できるにこしたことはない」の精神で。

こんな人間を出世させると、組織に悲劇が訪れる

なるほど。人間的な判断力の欠如ってことかもしれない。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160902-00047762-jbpressz-bus_all

私は経営コンサルタントとして様々な企業の相談を受ける中で、仕事ができるという理由で安易に部下を昇進させたことに対して、強く後悔している経営者をたくさん見てきた。

 もちろん仕事ができることは良いことである。ただ、仕事ができる人間はともすれば諸刃の剣ともなり得る性質を持っている。その背景に人間性が伴っていなければ、その人間はむしろ会社を崩壊に導く危険性をはらんでいる。

 仕事ができる人間には多くの仕事が集まり、重要性の高い仕事も任せられるようになる。そのため、組織としてその人間に対する依存度は高まっていく。それに比例して周囲も一目置くようになり、その人間の影響力は増していく。

 これが営業やマーケティングに関することであれば、売り上げの多くの割合をその人間に依存するようになるため、そういった状況になると社長ですらもその人間に対して強く言うことは難しくなる。

 このようにして、仕事ができる人間ほど善くも悪しくも社内で強い影響力を持つようになる。こういった状況でこの人間を昇進させることは、この影響力に対して会社がお墨つきを与えることを意味する。

 その影響力を公に行使することが可能となった時、その人間の本性が見え始める。
 あるメーカーでITに専門的な知識と経験を持った人間を採用した。彼は社内で特殊なITのスキルを絡めた新たなビジネスモデルを提案し、次々と顧客を開拓していった。気がつけば、そのビジネスの売上は会社全体の4割ほどを占めるようになり、それに比例して彼の発言力は増していった。

 社長は彼の実績を評価し、マネージャーに昇格させ、チームを持たせる。

 ところが、彼の人間性は決して優れたものではなかった。部下に対して高圧的な態度で臨み、罵倒したり、感情に任せて怒りをぶつけたりすることが多々あった。

 社長のもとには彼の部下から何度となく彼に対するクレームが寄せられ、社長自身も彼の目に余る行為は問題だと感じていたが、売り上げの4割を一手に担っている彼との関係が悪くなることを恐れ、その状況を黙認するだけだった。

 その結果、彼のチームのメンバーは次々に会社を辞めていった。そして、新たに人を雇って彼の下につけるが、短期間のうちに辞めていく。

 こういったことが続き、彼の下には人が定着せず、多額の採用コストだけがたれ流しとなり、この事業部の業績は悪化していった。彼はその原因を会社の体制の悪さにあると言い、あちこちで会社や社長に対する愚痴をこぼし、周囲のメンバーを巻き込んでいった。

 そして、会社全体の雰囲気までもが険悪になっていき、他のチームからも会社を辞める人間が出始めた。

 社長は意を決し、彼と話し合いの場を設け、彼の態度や行動を改めるよう強く注意した。彼は感情的になって反発し、その1週間後、社長に辞表を叩きつけた。

 その辞表を受け取った時、社長の心に浮かんだのは「売り上げの4割をどうするか」という焦りよりも、「何とか会社の危機を免れた」という安心感だったという。

 「1人の人間を採用したことで、会社がここまで危機的状況に陥るとは思わなかった。その原因は目の前の売り上げに気を取られ過ぎて、会社全体のことを考えることを疎かにした自分の甘さにあった」と社長は話す。
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